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 | 2012-05-16(水) 東京駅周辺美術館巡り
(散歩&美術展他) |  |
1〜6月まで有効の東京駅周辺美術館4館(各1展覧会)巡って3000円というお得なチケットが発売されてます。
それを利用しまして、三井記念美術館で開催中の「ホノルル美術館所蔵 北斎展・後期」(〜6月17日)、ブリヂストン美術館「あなたに見せたい絵があります。」(〜6月24日)、三菱一号館美術館「KATAGAMI Style」(〜5月27日)、出光美術館「悠久の美」(〜6月10日)へ行って来ました。
まずは三井記念美術館の「北斎展・後期」。
前期と後期で作品は全て入れ替わっているのですが、揃いものを前期と後期に割っているので、前回ほどのワクワク感はちょっとないかも。
それにどうしても感想も似てくるように思います。
やはり揃いものは一同に会して欲しかったなぁと強く思った次第。
まあ前回も思ってるけど。
「冨嶽三十六景」これこそ揃えで見たら面白いだろうに。
東都浅草本願寺の見下ろすことの出来ない高さからの絵、ウケるのが判る気がします。
甲州三坂水面の水面に映る富士の形が異なるあたりが妙に印象的。
「諸国名橋奇覧」は摂州天満橋が個人的に好き。
飛越の堺つりはし…これは渡りたくない(怖)
「百人一首宇波か縁説」
藤原道信朝臣 明けぬれば暮るるものとはしりながら〜が
吉原帰りになっているのがちょっと面白い。
家持の中華な船はなんでそうなるのかさっぱりわからないけど
その一方で僧正遍昭は五節の舞姫でいかにもというのもありましたね。
単品のものでは、「游亀」が大変好み。
3匹の亀の姿、水面の波紋…なんかこちらまで水面で浮かんでいるように思います。
「鷽と垂桜」はただただ好みです。
外に出たらちょうどメトロリンクバスがきたのでブリヂストン美術館まで乗っていきます。歩いてもいいんだけど体力温存、暑いしね。
ブリヂストン美術館で開催中なのは「あなたに見せたい絵があります。」
今年開館60年ということで、言い換えればベストオブブリヂストン美術館といえる展示ではないでしょううか。
展示構成は 1章 自画像、2章 肖像画、3章 ヌード、4章 モデル、5章 レジャー、
6章 物語、7章 山、8章 川、9章 海、10章 静物、11章 現代美術
分類は結構細かいです。
マネやセザンヌなどの肖像画のある1章。
モデルに動くなと厳しかったセザンヌ、自分がモデルなら文句はないでしょうがそのかわり描く時に動いてしまったのをどう思っていたのかが気になります。
2章の肖像画はルノワールの2人の少女がとても可愛らしいです。
ルノワールは3章でヌードもあるのだけど、こちらはいかにもルノワールと思うどっしりとした女性。なんでこんなになったのかが昔から疑問です。
4章はヌードに対して着衣のモデルを描いたもの。
黒田清輝「ブレハの少女」のどこか不安を感じる少女が気になります。
5章のレジャーと言われて思い浮かべるのと合致するのはウジェーヌ・ブーダン「トルーヴィル近郊の浜」でしょう。
でもレジャーには行楽だけでなく、舞踏会、音楽会、サーカスなども含んでます。
マネの「オペラ座の仮想舞踏会」の筆遣いは舞踏会のざわめきとかざわざわした感じがします。
あとラウル・デュフィ「オーケストラ」筆使いのためか音符が飛んでいるようにも感じちょっと面白かったですね。
お気に入りはやはり物語。
青木繁の「わだつみのいろこの宮」も「海の幸」「大穴牟知命」もここ。
去年観たけど、「わだつみの〜」はやはり好き!
このあたりに新たに収蔵し初公開となるカイユボット「ピアノを弾く若い男」と岡鹿之助「セーヌ河畔」がありました。
TVの美の巨人たちでオルセー美術館をやったときにカイユボットが紹介され、興味を持ったので今回観たかった1枚。
ホントにツヤツヤとしたピアノとかレースのカーテンの質感になんか触ってみたくなります。
そしてもう一つの岡鹿之助はどこか童画のような感じが気に入りました。
7章の山は雪舟とセザンヌが一緒にあり、8章の川はモネの「睡蓮」もあるので少タイトルに違和感。
9章の海の青木繁「海景(布良の海)」とモネの「雨のベリール」の類似性に不思議を感じましたね。
10章の静物はいたずらっ子な顔をした猫の藤田嗣治「猫のいる静物」につきます。
11章現代美術は…ここはもうわかりません。
カンデンスキーはテキスタイルを見るような感覚で楽しめるんだけど。
あ、ザオ・ウーキー「07.06.85」は洞窟というかRPGのダンジョン風に見えてキレイだったけど。
続いて向かったのが三菱一号館美術館で開催中の「KATAGAMI Style―世界が恋した日本のデザイン」展。
これはチラシを見た時に絶対行く!と思ってたのに、こんな会期末ギリギリになってしまいました。
会期末になってくるとやはり混んできますし、ただでも三菱一号館は展示室が狭いので、見難くなります。
でも混んでてもやはり行っておいて良かった〜〜。
もともと伊勢型紙とかテキスタイルとかが好きですし、展示内容も面白いものがありました。
展示構成は
1章 型紙の世界
2章 型紙とアーツ・アンド・クラフツ
3章 型紙とアール・ヌーヴォー
4章 型紙とユーゲントシュティール
5章 現代に受け継がれる“KATAGAMI”デザイン
全体的に型紙とそれに影響をうけた作品とが並べられています。
作品数も多いので、すみませんが全体の印象で感想まとめます。
今までみたことのあるアールヌーボー作品や、リバティのテキスタイルが、こんなに影響受けていたのかと改めてビックリするところもありました。
そして映像資料が実際の型紙の作成説明なんですが…この細かさがすごい!
ちなみに型紙とは図柄を染め付ける際に用いられるものです。
柿渋で加工した紙に彫刻刀で様々な形を彫り抜いて造ります。
この型紙を布におき図柄の部分を糊で塞いでから布を染め、後に糊を落とすとその部分が白く柄として残るわけです。
その柄は小紋なんてホント細かいかからね〜〜。
で、その抜く形に合わせて、彫刻刀と作るところから!作業がはじまるのですよ。
まさかここまでとは思わなかった!
この型紙が世界に与えた影響、それが実感できる展示で、大変面白かったです。
3館廻った段階で結構バテてきてます。
一休みしたかったけど、一号館美術館のあたりのカフェは混んでて…。
で、ここからなら出光美術館は近い…。
ということでほとんど一休みするために寄りました。帰りは日比谷駅がよかったし、招待券があったし〜。
出光美術館で開催中なのは「悠久の美」。
青磁とか青銅器とか…。このあたりはちょっと。
面白い形の青銅器とかを眺めつつ、ざっと流して観てきたのであまり感想はかけません。
一応行ってきたってだけで…。
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 | 2012-05-11(金) 蕭白ショック、高橋由一、ボストン美術館
(散歩&美術展他) |  |
春の展示もそろそろ終わりに近づいているものも多くなってきてます。
ということで、ちょっとハードかな〜と思いつつも、千葉市美術館で開催中の「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」(〜5月20日)と、芸大美術館で開催中の「近代洋画の開拓者 高橋由一」(〜6月24日)併設の「芸大コレクション展―春の名品選」、そして東京国立博物館「ボストン美術館 日本美術の至宝」(〜6月10日)へ行って来ました。
まずは千葉市美術館からということで9時前に最寄りJR駅から総武線に乗って千葉駅へ、そこから歩いて10時ちょっと前に美術館着です。通勤とは逆方向になるからか電車も座って移動できたのは助かります。
さて、千葉市美術館「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」。
会期は4月10日〜5月20日とちょっと短めですが、展示替えありで前半と後半ではほぼ入れ替わります。
全部をみるなら4月30日までと5月8日以降の2度行かないとならなかったのですが、それはさすがにムリでした…。この日程ですから当然後半の展示となります。
展示構成は
第一章 蕭白前史、第二章 曽我蕭白、第三章 京の画家たちとなります。
曽我蕭白、近年急に話題になった画家ではないでしょうか。
私は8年に東博で開催された「対決−巨匠たちの日本美術」で意識したと思います。
その時はこの甲乙つけがたい対決の中で唯一判定が出しました。若冲に…。
今回いろいろ観た後なら言えます。蕭白の作品、対決するにはカードを間違えたのだと。
展示は大体制作時期に沿っているようです。
まずは蕭白以前の画家の作品からスタートです。
山口雪渓などはやはり同じ系列に繋がるのかなぁと言う気がしますね。
お気に入りは月岡雪鼎「梅に美人図」。
人物の線が赤、着物の線は金なためか、白く塗っている肌も赤味が感じられて色っぽいです。
望月玉蟾「墨竹図」。
描かれた竹の墨の濃淡の使い分けがいいですね〜。
第二章は曽我蕭白です。出現、高揚、円熟と3つに分けています。
カッチリと精緻に書き込まれた絵、大胆な線で描かれた絵。
静かな山水画もあれば、なんかオカシイと笑ってしまう絵もあります。
チラシでも判るように蕭白の人物画って結構怖いというか…子供も可愛く見えないしね。
そう言えば中学生が団体で見学してまして(少人数でグループで学芸員さんがついて説明、静かに見てくれてました)、その中で寒山拾得の拾得が中学生にカッパだと言われてましたっけ。
まあ、その気持ちは判らなくもない(笑)知識があるから寒山拾得に見えるのよね。
ちなみに「竹林七賢図襖」に対する飲み会は、結構正しいと思う。知識があって見るといろんな事がわかるけど、全く知識なしで感覚で捉えるというのも、やはり面白いですよね。さすがに余分な知識があるのでそういう素直な目は難しくなってるけど。
気に入ったのを何点か。
ごろんと転がった布袋様がかわいい「布袋図」
上を見上げる寿老人を後ろから描いてて、長い頭がお腹に見えパッと見布袋様と思った「蹴鞠寿老図」
「草子洗小町図屏風」はどこかおかしみも。
タカに追われる鶴の悲鳴が聞こえそうな「波濤鷹鶴図屏風」
これに限らず蕭白のタカは格好良いです。獲物を襲ってる屏風は他にもあってまさに猛禽類な怖さもあります。
手紙を咥えて狂気を感じる「美人図」松園が「焔」の参考にしたとありましたが納得!
「唐獅子図屏風」は獅子の子落とし。岩に張り付く小獅子も可愛かったりすます。
極彩色の「群仙図屏風」対決展でも観ましたが、インパクト強いです。
展覧会タイトルの「蕭白ショック」が実感できる作品ではないでしょうか。
インパクトが強い分、アクも強いんだよね〜。
中学生に飲み会と言われた「竹林七賢図襖」。
珍しく雪の竹林で、5人が建物内です。論戦も飲み会になりそうな感じがします。
そとに2人いるのですが、一人は子供に竹に縄をつけてたわませています。
さて、これ襖です。この襖どう配置されていたのでしょう?
会場では8面横一列に並んでますが、もしかしたら部屋の3方に配置されていたのでは?とちょっと思います。
賢人のいる建物とたわませている子供は向かいあう形になり、部屋の中にいると、その竹を弾かせたら、きっと室内に雪が飛びこむのではと感じるんじゃないでしょうか。そう思うとそのイタズラに笑いが出てきてしまいます。
しかし蕭白の襖絵をこんなに持っている永島家ってどんだけ大きな家なんだ…。
円熟期は山水画が多かったです。
最後は京の画家ということで応挙や若冲などばあります。
蕭白のインパクトは面白いと思うけど、常時眺めるなら応挙の山水がいいなぁとちょっと思いました。
若冲は「旭日松鶴図」「月夜白梅図」など。
一面の梅に金色に輝く満月がなんとも美しい「月夜白梅図」にうっとり。
芦雪の「花鳥蟲獣図巻」これは一度全面見てみたいもんです。
見終わって駅に戻ると12時前。エキナカのカフェでサンドウィッチとミルクティーで急ぎ(ほんと10分ほど)お昼をとって、12時すぐの電車に乗り上野へ。
上野はまずは芸大美術館へ。この間上野に来た時はまだ噴水の所の工事はまだやっていたけど、それも大体終ってて(まだ一部やってますが)カフェやスタバが出来てました。
噴水もだいぶ小さくなってたなぁ…というか、ちゃんと噴水なんでしょうか。ただの池になってしまったのかな?、そのうちわかるでしょう。
芸大美術館は「近代洋画の開拓者 高橋由一」と「芸大コレクション展―春の名品選」が開催中。
高橋由一は思っていた以上に作品がありました。
高橋由一と言えば「鮭」と「花魁」のイメージしかなかったからね〜。
日本最初の洋画家として、西洋画の普及に尽くした高橋由一ですから、普及だもん考えてみれば作品描いているはずだわよね。
展示構成は
プロローグ 由一、その画業と実業
1、油絵以前
2、人物画、歴史画
3、名所風景画
4、静物画
5、東北風景画
西洋の石版画を見て西洋画を目指した由一。
まずは油絵以前ということで幕府の研究機関、蛮書調所の画学局時代のもの。
「博物館魚譜」でソウダカツオとかを担当していたようです。
使節として行った上海での日誌「上海日誌」
疲れた女の後ろに影のように現れる男の幽霊「幽冥無実之図」は圓朝のコレクションだったとか。
それから遊び疲れて寝てしまったような子猫たちの「猫図」
ミレーの模写の「農夫」は墨なんだけど木炭で描いたようにしか見えません。
人物画というか肖像画です。岩倉具視などメジャーな人物もありますが、どうも写真を元に描くことが多かったみたいですね。
歴史画は日本武尊ぐらい。火に囲まれた図で、なかなか迫力。
そして「花魁」もここ。
モデルとなったのは新吉原の稲本楼の小稲。多くに声を掛けたけど応じてくれたのは彼女だけだったとか。
しかし写実的を目指した絵を見て小稲に「私こんな顔じゃない〜」と泣かれたそうですが。
参考資料として浮世絵の「小稲」の絵もあります。こちらはいかにも浮世絵の美人画、小稲はこういう絵をやはり想定してたんでしょうね。
それがあの「花魁」では美人を自負しているだけにやはり泣くかも。
意外と多かったのが風景画です。
江ノ島などは同じような感じで複数枚あったし、写実的な分好まれたのかしら。
静物画も結構数あります。
畳の上に置いた甲冑のその質感というか存在感が印象的な「甲冑図」
そしてあの「鮭」
ちなみに「鮭」の絵は3つあります。そう言えば右向きも左向きも観たような記憶あったもんなぁ。
フロア移動の際3階から1階までの間の階段の所に金毘羅宮所蔵の絵のパネルが展示してありますので、地下展示場に移動の際は階段の利用がオススメ。
洋風化の反動として発生した国粋主義運動により、洋画もその影響をうけます。
東北の県令をつとめた三島通庸と親しくなり、彼が建設した道路や建物を描いてます。
これが石版に手彩色なんですが、そのもとになったスケッチと並べて展示してあるのが面白かったですね。

「高橋由一」から「芸大コレクション展―春の名品選」へ移動。
「高橋由一」のチケットに料金が含まれてますし(こちらだけなら300円)観ておきたい作品も出てますし。
特集陳列としては修復作業を終えた「浄瑠璃寺吉祥天厨子絵」が出ています。
「吉祥天厨子絵」の四天王の模写も結構好みでした。
そして久しぶりの狩野芳崖「悲母観音」。
これは何度観てもいいです。因みに展示替えがあるので「悲母観音」は13日まで。展示替えの作新数は結構あります。
特集陳列の2つ目が「藝大の創成期と依嘱事業」。
芸大の前身である東京美術学校と東京音楽学校が依頼で受けた資料や作品も展示してます。
楠木正成公像の資料としての鎧のスケッチとかは面白いです。
そして高村光雲による観音像木型はやはり美しいです。
音楽学校からもオルガンや資料が展示され、その音楽をヘッドホンで聞くことが出来るようになってましたが、こちらはちょっとパスしました。
そして私のお気に入り柴田是真の「千種之間天井綴織下図」のうち桜花と山吹がありました。後期は花菖蒲と紫陽花が並ぶようですね。
その他彫刻や工芸など、観たこともあるものも多いですが、好きな作品も多いのです。
この段階で3時。結構時間掛かってますが疲れてきてますので一休みするために国際子ども図書館へ。
ついでなのでこちらの展示もちょっと観ていきます。
やっていたのは「日本の子どもの文学」。
『赤い鳥』創刊から始まって最近の作品まで。
佐藤暁『だれも知らない小さな国』は村上さんの絵じゃないのがあったのは知ってるけど、これがそうなんだ〜。
最近の作品には『空色勾玉』や『精霊の守り人』『夏の庭』『西の魔女が死んだ』『カラフル』などもあります。
それからカフェでお茶。ここ空いてるんだもん。中庭で頂いたのですが、こちら只今工事中で作に囲われてて狭くなっているのがちょっと残念。

東京国立博物館へ入ったのは3時半頃。
入る人より帰る人のほうが多くなってきた時間帯でしょうか。
思っていたより混んでなくて助かりました。
絵巻は流石に人が並んでますけど、今年「清明上河図」がありましたから、全く気にならない程度です。ちょっと待てば前の列で見ることが出来ますし、なにしろ急かされないもん。
さて展示構成は
プロローグ コレクションのはじまり
第1章 仏のかたち 神のすがた
第2章 海を渡った二大絵巻
第3章 静寂と輝き−中世水墨画と初期狩野派
第4章 華ひらく近世絵画
第5章 奇才 曽我蕭白
第6章 アメリカ人を魅了した日本のわざ−刀剣と染織(東京展のみ)
明治政府からの雇用で哲学を教えていたフェノロサ。後に日本美術に深い関心を寄せ、日本美術学校を設立したことで知られます。
明治になり廃仏毀釈、また体制の変化による経済的な理由もあって寺社や武家などが所蔵されていた仏像・仏画、美術品が市場に流出します。
当時は西洋文化崇拝の時代で日本美術見捨てられていたものを高く評価し、研究し広く紹介しました。
そのフェノロサとビゲローがコレクションが後にボストン美術館に所蔵され、そして今回日本に帰って来ました。
まずは平安・鎌倉期の仏画がずらりと並んでいます。
一番古いのは奈良時代・8世紀の「法華堂根本曼荼羅図」。
これ奈良時代のものとは思えない保存の良さです。
もちろんいたみもありますが、それが味になっている感じです。
平安期の「普賢延命像」など、どれも素敵〜。
個人的には「一字金輪像」が好み、非常に姿が美しいと思います。これの絵葉書がなかったのが非常に残念です。
快慶による「弥勒菩薩立像」などの仏像が終わると絵巻がはじまります。
絵巻は「吉備大臣入唐絵巻 第一巻〜第四巻」と「平治物語絵巻 三条殿夜討巻 一巻」
「吉備大臣入唐絵巻」は遣唐使として唐に渡った吉備真備が鬼(というより幽霊)となった阿倍仲麻呂の協力を経て難問をクリアし認められて〜というもの。
もっともカンニングに囲碁では碁石を飲み込むって…あまりな手段だけどなぁ。
パネルによる説明もあるので、絵だけでなく物語としても楽しめました。
「平治物語絵巻」は後白河法皇拉致事件ですね。
炎を武士が襲ってくる感じがなかなか迫力です。
この展示に合わせて本館の国宝室では「六波羅行幸巻」が公開中です。
また「信西巻」を静嘉堂文庫で公開してるそうで、行きたいんだけど、ちょっとムリかなぁ。
絵巻物を観た後は中世の水墨画など。
お気に入りは「枇杷に栗鼠図」なんというかホント可愛らしかったのです。
躍動感、疾走感にあふれる狩野元信の「韃靼人狩猟図」、もちろん祥啓筆「山水図」の雄大で静かな世界もいいもんです。
第二会場に入ると章としては最後になっている第6章のアメリカ人を魅了した日本のわざ−刀剣と染織です。
刀剣はね〜刃だけのものは私分かりません〜。拵えまであれば、そちらは精緻な工芸品として楽しめるんですが…ちょっと拵えの数が少ないのが残念。
その一方で小袖やら能装束など染織はとても好き!
大胆なデザイン、精緻な刺繍、ホントこれはキレイ。
時代も江戸から明治のものなので痛みもありませんしね。
第4章はこちらはホント見応えあり!
伝狩野永徳の「韃靼人朝貢図屏風」、長谷川等伯「龍虎図屏風」、等伯の息子・長谷川左近「牧牛・野馬図屏風」。
土佐光起「王昭君図」、宗達派による「芥子図屏風」、尾形光琳「松島図屏風」、伊藤若冲「鸚鵡図」に「十六羅漢図」…いや〜ここだけ普通に展示会開けます。
どれもうっとりした後、最後に登場するのが曾我蕭白です。
千葉で観たのより迫力増してるかも。
そして最後に今まで見てきた作品のあれこれを思いっきり吹き飛ばすような「雲龍図」。
一部つながりが悪なぁと思っていたら胴が欠落しているとか。なるほど。
ボストン美術館展の後は、1Fで映像説明を観て、それから国宝室ももちろん寄ります。
連動展示なためか普段より人がいますね。並ぶほどではないけど。
こちらも忘れずに寄ったほうがいいと思うけどなぁ。
でも流石に1日廻ったので、階段を上り下りすると足も腰も痛いので、他の常設は近代日本画と、浮世絵のところだけざっと流すようにというか、通りぬけ程度観て帰宅。
曾我蕭白にはじまり蕭白に終わる1日はホントハードでした。
もうこのコースはやらない、というか無謀なことを実感しました。
帰ったらバテバテで感想書くのも翌日だったしね。
とは言え、その翌日には友人と遊んで、神保町と日本橋三越廻ってるんだし(笑)
また水曜日あたりに3館ぐらい回るつもりでいるんだけど。
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 | 2012-05-09(水) バナナ剥きには最適の日々/円城塔
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バナナ剥きには最適の日々/円城塔
早川書房/1,575円
 
●4月新刊●
SFから幻想小説まで全9篇を収録の短編集。
パラダイス行/バナナ剥きには最適の日々/祖母の記録/AUTOMATICA/equal/捧ぐ緑/Jail Over/墓石に、と彼女は言う/エデン逆行
◆理論的というか思考訓練と言うべきか、それとも単なる言葉遊びなのか…どの作品に関しても理解できたのかと言われると、できてないと答えざるをえないです。
多少理屈についていけたかも感のある作品もありましたけどね(あくまでも個人比)。
では理解できてないから、面白くなかったのかと言われたら、楽しんだと答えたいと思います。
詩のような美しさを感じた「equal」。
フランケンシュタインから「Jail Over」が出てくる発想力。
表題作にどこか哀愁を、自らを自動書記機械と言う「AUTOMATICA」に面白さを感じました。
判らないからこそ、理解できないからこそ、感じたものが印象に残るのでしょうかね。
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 | 2012-05-08(火) しあわせなミステリー/ぼくたちのアリウープ
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しあわせなミステリー/伊坂幸太郎他
宝島社/1,400円
 
●4月新刊●
4人のミステリー作家による人の死なないミステリ。
殺し屋・兜が「スズメバチ」と戦う…伊坂幸太郎「BEE」
故郷に産廃工場ができることに反対する夏美…中山七里「二百十日の風」
相次ぐ郵便事故を調べる佐方検事…柚月裕子「心を掬う」
毎週火曜日にレストランの18番テーブルに予約が入るが、人が現れたことはない…吉川英梨「18番テーブルの幽霊」
◆先日「幸せ」をテーマにしたアンソロジーを読んだばかりなので、それと比べてしまうとタイトルの「しあわせな」な部分が弱くて、タイトル負けというか「しあわせ」は感じられなかったかなぁ。
普通にアンソロジーとして考えればお得な感じなんですけどね。
既刊とリンクが楽しみだった中山さんは今回はリンクなしです。でもあの物語とつながるんですね。これはこれで結構好き。
その他の方が既刊のスピンオフやシリーズとなります。
柚月さんはもちろん佐方検事シリーズ。
郵便事故は多いと私は思ってます。手紙はただの紙じゃないです。それはたしかに心だと思いますので、ちゃんと届けて下さいませ。
吉川さんはお初。既刊シリーズも今度読んでみようと思います。
そして伊坂さんはもちろん面白かったのだけど「AX」も読んでみたいなぁ。
ぼくたちのアリウープ/五十嵐貴久
PHP研究所/1,575円
 
●4月新刊●
ジュンペーがレベル的にムリな文武両道の名門高校を受験したのはバスケ部に入りたいがためだった。
しかし奇跡的な合格で入学したものの、3年生の不祥事で対外試合の禁止の上、2年生はこれ以上のトバッチリは御免だと1年生の参加を拒否する。
バスケしかないジュンペーは2年生に勝負を挑む…。
◆一般向けというよりは少年向けなんでしょうか。
読みやすくサクッと読めるんだけど…なんというか余りの想定内な作品で、なんというか物足りない感じがします。
展開が想定内でもいいんだけど、せめてもう1つ熱くなれるものが欲しかったかなぁ。
まぁなにか1つに打ち込める青春があるというのは羨ましいんですけどね。
でもそれよりジュンペー君、あなたの成績の方が心配です。
その成績では部活もできなくなるんじゃないですか?それに進級も…。このへんのトラブル等をもっと突き詰めてもう一波乱あっても良かったかもしれませんね。
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 | 2012-05-07(月) 都市と都市/チャイナ・ミエヴィル
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都市と都市/チャイナ・ミエヴィル
早川書房/1,050円
 
ベジェルとウル・コーマは、この2つの都市国家は、ほぼ同じ場所にモザイク状に接していた。
しかしお互いの国・民を異質なものとし、見ないこととしている。
ベジェルで発見された死体は、二国間での事件となって…。
◆死体が発見され、出だしはミステリのよう。
ただその舞台であるベジェルとウル・コーマという2つの都市の姿にどんどん興味が湧いてきます。
2つの国の都市が隣接する場所はあります。例えばエルサレム、かつてのベルリンとか…でもその都市の間には明確な境があります。
しかしベジェルとウル・コーマの間にはそれはなく、しかもモザイクのように入り組んでいます。
それでいてお互いを見ないように教育されるのです。見ないだけでなくその違反をブリーチとして取り締まる…でも同じ道を2つの国の車が走っていて、それなのに見て、見ないことにしている矛盾、しかも事故を起こせばブリーチ違反となるのです。
この不思議な町、その2つの国の間にあるとされる伝説の国オルツィニー。
ハッキリ言って読みながら難しい物語と感じました。でもその都市の姿にひかれ、この物語がどこへたどり着くのかが知りたく先を進めたのです。
2つの都市・ブリーチというルール…その皮肉さと、そのルールを使ったミステリとしての上手さ、このあたりはホント読み応えがありましたし、すごい本だったと思います。
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 | 2012-05-06(日) 千年ジュリエット/初野 晴
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千年ジュリエット/初野 晴
角川書店/1,680円

普門館出場を逃したハルタとチカ。
そして学校の一大イベント文化祭に突入する。
エデンの谷、失踪ヘビーロッカー、決闘戯曲、千年ジュリエットの4編収録。
◆ハルチカシリーズ第4作目。
目標が終わって気の抜けた吹奏楽部の前に現れたスナフキンもどき顧問・草壁先生を知る山辺真琴が持ち込んだ遺言状を巡る謎「エデンの谷」
アメリカ民謡クラブのリーダー甲田の不審な行動「失踪ヘビーロッカー」
演劇部の脚本家が結末を書く前に消えた…「決闘戯曲」
ジュリエットの5人の虹の秘書の「千年ジュリエット」
謎解きとして楽しんだのは「エデンの谷」と「決闘戯曲」。
楽しかったのが「失踪ヘビーロッカー」。真相は重大事件でしたが。
そして「千年ジュリエット」は騙されましたし、これまでの伏線を拾ってあって、切なくもあり、この話が一番好きかも。
吹奏楽部の演奏はあまりありませんが、だんだん盛り上がっていく学園祭がとても楽しかったですね。
その楽しい文化祭を更に盛り上げるのは、トラブル・事件と人物ではないでしょうか。
なかでもアメ民部の甲田、そして唯我独尊な生徒会長・日野原が楽しいですね。
そんな中で吹奏楽部もちゃんと部員を増やしたようだし、次の普門館へ向けてどうなっていくか、このシリーズがホント楽しみです。
とりあえず次は卒業式と新入生入学かな?
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 | 2012-05-05(土) 盤上の夜/宮内悠介
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盤上の夜/宮内悠介
東京創元社/1,680円
 
●3月新刊●
卒業旅行で行った海外で拉致され、四肢を切断された灰原由宇。
彼女は賭碁によって自由をとりもどす。やがて失くした四肢の代わりに盤を感覚として捉えることができた…「盤上の夜」
チェッカーのチャンピオンとしてのタイトルを返上し、コンピュータの対局を選んだ…「人間の王」
異様さ故に公式記録から抹消された麻雀の対局…「清められた卓」
チェスの起源と考えられているチャトランガの誕生を描く…「象を飛ばした王子」
政治家となった兄、将棋の棋士となった弟、そして一人の女を描く…「千年の虚空」
原爆投下時にあった対局から灰原由宇の対局へとつながる…「原爆の局」
盤の上のゲームを描いた短編集。
◆第1回創元SF短編賞山田正紀賞受賞作品。
囲碁・チェッカー・麻雀・チャトランガ・将棋とゲームをモチーフにした短編でSFのイメージは少ないと思います。
でも確かにこれはSFなんでしょう。盤上のゲームを通して描かれるのは神のプログラムというか、神に迫ろうとする作品でもあると思うのです。
そういった意味で、確かにこれはSFで、「山田正紀賞」というのがとても似合う作品ではないでしょうか。
どの作品も短編でありながら、壮大な物語を読んだような気になります。
盤上のゲームに興味があるから、実際にある人物や出来事を扱ったから…という理由だけではなく、物語の1つ1つになんというか訴えてくる力があるのだと思います。
とても面白かったです。今後どんな作品を読ませていただけるのかとても楽しみです。
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 | 2012-05-04(金) 忘れ簪/左京区七夕通東入ル
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忘れ簪 つばめや仙次 ふしぎ瓦版/高橋 由太
光文社/500円
 
●4月新刊文庫●
ふしぎな事件を瓦版にする仙次。
近頃は大川に人魚が出るという噂で、川岸は釣り糸を垂らす人が大勢いた。
そんな中、武士が仏になって大川に浮かび、さらに死者は続くと予言する「黒瓦版」が出回って…。
◆つばめや仙次シリーズ2作目。
他のシリーズと比べ妖怪色はちょっと薄めでミステリ寄りです。ただミステリというにはちょっと構成的にもう一つな部分があるのだけど…。
なんというか妖怪より人のほうが怖いっていうシリーズかもしれません。
さて今回は大川の人魚騒動に続く大川に浮かんだ死体の他に、千代松の「黒瓦版」の物語です。
この予言をする千代松。この存在が仙次の過去と絡んできます。
なぜ仙次がふしぎな事件を追うのか、その裏側を探ろうとするのか…そうか、その理由はここにあったのですね。
他のシリーズとは違う面白さがあるので、今後も楽しみにしています。
左京区七夕通東入ル/瀧羽麻子
小学館/650円
 
●4月新刊文庫●
京都での大学生活4年目のハナ。七夕の日友人のアリサに誘われた合コンで、理学部数学科に出会った。
数学がキライで理系に縁がなかったハナ、謎に感じる彼にひかれ、そして彼の暮らす学生寮の理系男子とも仲良くなり、今までとは違う学生生活を送ることに…。
◆京都を舞台とした恋愛小説。
恋愛小説…大学生の恋愛小説というにはやや違和感あります。もちろん恋愛はあるんだけど、でも感覚としては恋愛未満友情以上だと思うんです。
このピュアな恋愛は昔の少女漫画的なのかもしれません。
おしゃれな女子大生・ハナが奥手な理系男子が物珍しいだけじゃないの?と思わなくもないんだけど、でもなんかカワイイからいいかなと思ってしまいます。
そういう意味で読み手は選びそうですね。
理系男子のヤマネくんの続編が出てます。
不器用な男子の恋…面白いかも。
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 | 2012-05-03(木) ホノルル美術館所蔵「北斎展」
(散歩&美術展他) |  |
三井記念美術館で開催中の北斎生誕250周年記念 ホノルル美術館所蔵「北斎展」(前期:4月14日〜5月13日、後期:5月15日〜6月17日)へダンナと行って来ました。
江戸人情モノが好きなので浮世絵は観たがるのよね〜。
個人的には連休明けに、三井→ブリヂストン→三菱一号館とハシゴする予定だったんだけど。
もうすぐ北斎も後期始まるからその時かな。一応東京駅周辺美術館共通券買って来ましたし。(出光の分は招待券もらっているんだけどね)
さて「北斎展」。
これは本来去年開催予定でした。このまま開催されないままかな…と思っていたら1年遅れましたが、無事開催されてよかったです。
浮世絵も結構見てるけど、今回はじめて観るものも多かったんですもの。
展示構成は
1・揃物の名品、2・北斎の生涯と画業にわかれます。
揃物は「冨嶽三十六景」や「諸国名橋奇覧」「百人一首姥か絵説」「詩哥写真鏡」「諸国瀧廻り」「琉球八景」。
揃物はこれを前期と後期で分けているのがちょっと残念かな〜。両方行けば揃い全部を見ることが出来るようです。
でもどうせなら揃物一気に並べて欲しいんだけど…と、言うのはやはり贅沢か…。
「百人一首う姥か絵説」「詩哥写真鏡」は初めてみました。
「百人一首〜」はタイトル通り百人一首を絵解きということで始めたらしいけど、絵解きが高度というかちょっと趣旨がずれてないかという感じてたら、途中で打ち切りになったようです。
しかも1枚は校正刷りしかないらしいので、ホントにバッサリと打ち切り感ありますね。
「詩哥写真鏡」は和漢の詩人・歌人をモチーフにしたもの。
こちらは「百人一首」よりはストレートだけど、清少納言は函谷関の絵だったりするので、それなりに古典を知っている方が面白いのでは。
というか江戸の人はそれで判るのね…。
その他面白いのはなんといっても「地方測量之図」(日本初公開とか)。
これ測量をしている人々を描いているのですが、役人の測量器をのぞく視線を雲母摺で表現してます。
ちょっと判りにくいので、というか言われないと判らないくらいなのでガッツリ見てください。
この発想は面白いでしょ。しかもこれは北斎最後の摺物の絵だそうで、ホントすごいなぁ〜。
後期の展示も楽しみですね!
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 | 2012-05-02(水) マツリカ・マジョルカ/高原のフーダニット
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マツリカ・マジョルカ/相沢沙呼
角川書店/1,575円
 
●2月新刊●
友だちもなく、冴えない高校生活を送る柴山祐希。
学校近くの廃墟に住む女子高生・マツリカと出会い、彼女の命令で学園の謎を解明する手伝いをすることに…。
原始人ランナウェイ、幽鬼的テレスコープ、いたずらディスガイズ、さよならメランコリアの4編収録の連作短編集。
◆この作者のマジシャンのシリーズもだけど、今回はさらに気弱なワンコな男子が主人公ですね。
主人公が弱くなった分、ヒロインはツンというよりSな感じになりました。
そして謎は結構ダークな味わいとなってます。なんというか謎が解けた後のほうがよりモヤっとする…結末が苦いから。
装丁とかを含めいろんな意味で結構軽く読みやすいです。
ただ既刊のシリーズと印象が重なるあたりが、ちょっと残念かもしれません。
全く違うものを読んでみたいと思ってますので。
さて、これもシリーズになるのかな?
ヒロイン謎のままですしね。もちろん続編出たら読むつもりですし、楽しみにもしてるんですけどね。 高原のフーダニット/有栖川有栖
徳間書店/1,680円
 
●3月新刊●
淡路島で起きた殺人事件、容疑者にはアリバイが…「オノコロ島ラプソディ」
夢をみた。有栖が近頃見る夢は…「ミステリ夢十夜」
弟を殺し自首すると火村に電話をかけてきた男が殺されて…「高原のフーダニット」
◆火村シリーズ短編集。
全く色合いの異なる3編からなっています。
特に変わっているのが「ミステリ夢十夜」。
タイトルでわかるように漱石の『夢十夜』を有栖で行ったもの。短編というよりショートショート10編と考えてよいでしょう。
しかも夢なのでどんな設定もありというか、小ネタの寄せ集めかもしれないけどなかなか面白い作品でした。
「オノコロ島〜」は作者があとがきでふざけた作風とのこと。表題作は正統派のミステリです。
短編も良いのだけれど、そろそろ長い話も読みたいものですね。
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|  | むつぞー
| | 誕生日 | 2002/9/22 | | 年齢 | 9才 | | 性別 | 女性 | | 血液型 | B | | 職業 | ひみつ | | 現住所 | 東京都 |
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