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むつぞー
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2月 5日(金)神様のカルテ/夏川草介
2月 4日(木)ウィズ・ユー/保科昌彦
2月 3日(水)リライブ/小路幸也
2月 2日(火)哄う合戦屋/北沢秋
1月31日(日)君がいなくても平気/石持浅海
1月30日(土)風の交響楽/光原百合
1月29日(金)99通のラブレター/吉野万理子
1月28日(木)ウルトラマンメビウス/朱川湊人
1月27日(水)SOSの猿/伊坂幸太郎
1月26日(火)月桃夜/遠田潤子

2010-02-05(金) 神様のカルテ/夏川草介 ページの上へ

神様のカルテ/夏川草介
小学館/1,260円

夏目漱石を敬愛する栗原一止は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く。
◆地方の地域医療問題、救急医療問題を初めとする医療の問題を取り扱いながらも漱石を敬愛する故に古めかしい口調の一止の一人称とすることで、ユニークで温かくて優しい物語となっています。
このユニークな部分や、奥さん、同じ「御嶽荘」の住人達といった医療の現場以外の話しがあるのがとてもいいですね。
これが良くある医者ものではなくしていると思います。
ただこれがとてもいいとは思うんだけど、なんとなくその語り口や道具立てが、他の作家にダブって見えてしまったのが、ちょっと勿体無いですし、素敵な話と感じてしまった分、問題提起の分が薄くなってしまった様にも思います。
そう、思ってしまう読み手の問題かもしれませんけどね。
面白いし、おススメできる作品ではあります。


2010-02-04(木) ウィズ・ユー/保科昌彦 ページの上へ

ウィズ・ユー 若槻調査事務所の事件ファイル/保科昌彦
東京創元社/1,680円

●12月新刊●
調査事務所に訪れた依頼人は誘拐された娘を取り返してと言う。
それは仮想空間内で起きた事件。
元刑事の高原は経理の美帆などの助けを借り捜査に乗り出した。
◆育成ゲームのリアルな仮想空間を舞台にした誘拐事件。
実際架空のお金が現実のお金に換金されるのなら、調査事務所じゃなくって警察へ行くべきなのでは?と思いますが、それではミステリになりませんね。
所長は入院中なので、元刑事の高原を中心に調査が行われます。
警察で何かがあって離婚した過去をもつ彼、彼を訪ねてくる息子…実は誘拐事件よりこのあたりが一番気になって読んでしまいました。
どうも事件に首を傾げるものがあるためか物語の印象はちょっと弱いです。
サラッと読んでしまって残るものが少ないと思います。
でも高原をはじめ事務所の所員などなんか好きかも。
続編がでるなら読んでみたいかな〜と思いますね。


2010-02-03(水) リライブ/小路幸也 ページの上へ

リライブ/小路幸也
新潮社/1,575円

命が消える直前の人物にバクが囁きかける。
人生の分岐点。そこからもう一度、やり直させてあげましょう…と。
◆連作短編集。
あの時選んだ道は正しかったのか?時としてそう迷うことはありませんか?
そんな大きなものではなくとも、あの日カレーじゃなくパスタを選んでいれば変わった人生があったかもしれません。
死を目前にした時に、バクからやり直しをしないかと言われたら、どうしますか?
もちろんやり直した人生が今よりよくなる保証はありません。
やり直した記憶もなくなりますが、死の間際にその記憶を取り戻すことができます。
この物語はそんなバクの言葉でやり直した人の物語。
でもそれだけの物語ではありません。
その前の人生とは?やり直した選択とは?そのあたりが謎として楽しむこともできますし、優しさとちょっとしたブラックなものをもつ物語としても楽しめます。
さて、私はやり直す道を選ぶかしら?


2010-02-02(火) 哄う合戦屋/北沢秋 ページの上へ

哄う合戦屋/北沢秋
双葉社/1,470円

●10月新刊●
天文十八年、中信濃の小豪族・遠藤家の土地を訪れた石堂一徹。
剛勇で名を知られた男はその力の割に一つの家に留まることはなかった。
内政を良く行い、家臣に慕われる遠藤家領主・吉弘に仕官を申し出る…。
◆武田の信濃統一直前の物語。
わずか半年の間で3800石の領地を、2万石にまで拡大していく程の天才的な才能を持つ石堂一徹、武者として軍師としてそして内政もこなし、芸術的才能もある清廉な人物…しかしただ1つ持っていなかったのは人望です。
そんな彼が望んだものは天下。そして自分と言う軍師を使いこなしてくれる主君。
残念ながらそれだけの才能を使いこなしてくれる主はそういない…。
なぜなら彼と同じだけの夢を見なければならないのです。
そしてまた少ない労力で成果を得ようとする彼の考え方は、まさに戦略ゲームを行うが如くであり、個人の武勇を競う時代とは異なるものであります。
世に軍師として名を残した人はなんと幸いだったことか…。
誰からも理解されることのない天才の不幸と言えるのかもしれません。
そんな彼と、人心を得ることでき、また石堂一徹を理解し手伝う遠藤家の娘・若菜、この交流も良かったです。
涼やかで凛とした強さも持つ彼女も魅力的でしたしね。
もし彼女が彼の主となることができれば、違う歴史があったかも…と考えてしまいます。
◆デビュー作とのことなので、今後とも期待してます。


2010-01-31(日) 君がいなくても平気/石持浅海 ページの上へ

君がいなくても平気/石持浅海
光文社/900円

●12月の新刊●
業務提携によって結成された共同開発チームはヒット商品を生み出し祝勝会を行った。が、翌日チームリーダーが、社内でニコチン中毒によって死亡する。
共同開発チームに所属する水野は、同僚で恋人の早智恵の部屋で1枚のレシートから彼女が犯人だと考えた…。
◆この本はミステリでもサスペンスでもなく、実は恋愛小説なのではないでしょうか。
彼女がいないよりは…とはじめた付き合いだし、自分の保身の方が大事。だから別れるんだと思う主人公。
え〜っ!判らなくもないけどでもどこか気持ちよくない、そのくせ彼女を欲しているあたりにう〜ん、と思って読んでました。
謎は早いうちに読めてしまうので、ミステリとしても楽しめずにいたせいか、どこからか気がつくと恋愛ものとして読んでいたと思います。
でもその読み方が正しかった様に感じます。
「君がいなくても平気」最後にこのタイトルがなんて哀しく響いたことか。
これは利己的で器用そうなのに実は不器用な主人公が自分の気持に気がつくための物語。(不器用なのは男の方だけじゃないけれど)
そのキッカケが殺人であった事が哀しいですね。
もっと前にこの気持に気がついていたら、事件にならない道もあったかもしれない…と思うだけに。


2010-01-30(土) 風の交響楽/光原百合 ページの上へ

風の交響楽(シンフォニー)/光原百合
女子パウロ会/1,631円
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四季ごとに分けられた17編の短編ファンタジーと4つの詩。
◆藤城清治氏の挿絵の入ったなんとも美しい童話集です。
出版が女子パウロ会ということもあって、ちょっとや教訓的な感じのする話しもありますが、それを上回る優しさと美しさをもった物語でもあります。
どちらかと言えば大人向きかな。
内容が大人向きと言うわけでなく、子供が読んでも判る話しです。
ただ忙しくしてつい忘れがちな優しさや大切なことを思い出すための物語ではないかと思うので…。
そういったこともあって、一番のお気に入りは「何もできない魔法使い」です。
そして藤城清治氏の挿絵もすごく素敵。
本文はモノクロなんですが、氏の描く影絵の世界のキラキラとした光を感じます。
これも物語をより美しくしていたと思いますね。


2010-01-29(金) 99通のラブレター/吉野万理子 ページの上へ

99通のラブレター/吉野万理子
PHP研究所/1,470円

●12月の新刊●
クリスマスの夜恋人が突然事故にあい、意識不明になった…。
意識の戻らない恋人に日々の出来事を自分の想いを手紙として毎日語りかける。
◆あらすじやタイトルを見て判るかと思いますが、泣ける話しです。
2人のクリスマスは終わったのに、なぜケーキを買いに行っていたの?といったことから始まるちょっとした謎とそして京王線とお仕事が物語を彩ります。
重ねてしまう思い出がある分、かなりゆるくなってしまった所があり、ぼろぼろと泣きながら読んでしまいました。
ともかく泣ける話しが好き!と言う方にはおススメかも。
その代わり意外性とか、謎解きとかは求めないで下さい。
◆もう一つ心に残ったのは、物語を描くということ、出会うと言うことです。
話しの中に登場人物が出会う物語があります。この話しの中のオリジナルです。
自分にとって大切な物語、誰かに届けたい物語…。
この辺りの思いは作家ならではのものがあるのでしょうか。
楽しい時を彩ってくれる本もあれば、つらいときに支えになる誰にとっても大切な物語があるのではないでしょうか。
この物語はとても大切な本に出会ったことを描いた物語でもあると思います。
そのあたりがとても印象に残るものがありました。


2010-01-28(木) ウルトラマンメビウス/朱川湊人 ページの上へ

ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント/朱川湊人
光文社/1,995円

●12月の新刊●
ハルザキ カナタは憧れのGUYS研修生となった。
宇宙からくる怪獣と立ち向かうGUYS。
だけどカナタの目から見ると生ぬるい雰囲気で、ウルトラマンの存在も快くはなかった…。
◆子供の頃に見たウルトラマンしか記憶がなく、平成のウルトラマンはさっぱりという私なので、もちろん「ウルトラマンメビウス」をTVで見てはいません。
朱川さんが脚本をやった(もちろんそれも知らなかった)作品を中心としたノベライズらしいのですが、TVは未見でも懐かしの昭和ウルトラマンの歴史も見え、まったく問題なく楽しめました。(というか昭和世代の方が楽しめそう)
ウルトラマンの側からでなく、別の視点から見ているのも新鮮だったし、この視点がとてもよかったと思います。
彼が変わって、いえ、成長して行く姿が感動的でもありました。
ちなみにウルトラマンがバレバレなのはTVの時からの仕様なんですか?
子供の時不思議だったので、こういう方がすごく自然に感じます。
そして宇宙人との戦いも(特に後半の2つは)ウルトラマンまかせでないのもいいです。
どうなんだろ?と思いつつ朱川さんの作品だから…と読んだのですが、思ってた以上に面白かった!読んでよかったです。
そしてTV版も見てみたくなりましたわ。


2010-01-27(水) SOSの猿/伊坂幸太郎 ページの上へ

SOSの猿/伊坂幸太郎
中央公論新社/1,575円

●11月の新刊●
他人の発する「SOS」を見過ごせない性格の遠藤二郎は家電量販店の店員とイタリアで修行した「エクソシスト」の仕事を持つ。
ある日、ひきこもりの息子・眞人を見て欲しいと頼まれた。
システム会社に努める五十嵐真は、株誤発注で300億円の損失を出した証券会社の事故の調査を命じられた。
◆人の痛みを感じ、助けたいと思う遠藤と原因追求の五十嵐、この2つの話しからなる今作は、「エクソシスト」と「西遊記」そして「猿」この3つの単語で作られた三題噺のような物語です。
一つ一つのエピソードはとても面白かったし、一見すると関係ないような出来事が実は原因と結果と繰り返され、ここを追求して行くと考えがぐるっとしてしまうようなやるせなさも、個人的には好きです。
そして散らばった物語を後半しっかりまとめるのはさすがだとも思います。
だけど、孫悟空までだしてファンタジックな話しなら、もっと大風呂敷を広げても良かったんじゃないかという気もします。
新聞小説だからかしら?漫画とのコラボがあるのも風呂敷を広げきれなかった一因かな?
面白かったんだけど、なんかちょっとすっきりしないのはなぜなんだろう?


2010-01-26(火) 月桃夜/遠田潤子 ページの上へ

月桃夜/遠田潤子
新潮社/1,470円

●11月新刊●
オールを流されたカヤックで海を漂う茉莉香に、船に降り立った大鷲が語りかける。
それは200年前、薩摩の支配下の奄美大島、苛酷な階級制度に縛られた血のつながらぬ兄妹の悲しい物語。
◆「海のはなし」で兄の人生を台無しにしてしまったと自殺するつもりだった茉莉香と現代をそして「島のはなし」で過去の過酷な物語が交互に語られます。
現代と過去の2組の兄妹の話しを対比させているのですが、判るんだけどこの対比が微妙な感じ。
というか過去の奄美大島の話しがあまりにもツラくて、重過ぎるのです…。
ヤンチュ(奴隷といえましょう)から生まれ一生、自由もなく、そこから抜けることもできないヒザという存在。
その主人も薩摩藩に搾取され、薩摩もさらに幕府に…というなんとも苦しい状態の時代。
ヒザである少年・フィエクサと父親を亡くした少女サネン、お互いだけが頼りで心の支えで…。
そしてフィエクサが年老いたアジャから習った囲碁、それを頼りに望むのは自由。
だけど、すべては望んだようにはいかないもので、決して選択を間違えたわけじゃないけど、でも行違ってしまった思い。
この濃厚な世界に飲み込まれてしまった感じです。
明るい未来を望んでいるし、信じているのに…でも、世界の終わりをフィエクサのためについ望んでしまいました。






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誕生日 2002/9/22
年齢7才
性別女性
血液型
職業ひみつ
現住所東京都

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ということで、相互TBはできない場合がありますがTBは受け付けておりますので、よろしくお願いします。

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